「ミルク」
June 20, 2009
ショーン・ペンの『ミルク』

またまたいい映画を観ました。
同性愛者であることを公表した上で、米国史上初めて公職に就いた政治家ハーヴェイ・ミルクの半生を描いた伝記ドラマ『ミルク』
ゲイの役柄ということもあるのですが、
ショーン・ペンが、めちゃんこチャーミング!!
今回の映画でのショーン・ペンの笑顔・・・・
また今までとは違う、新しい、初めて見る笑顔の表情なんです。
一瞬で人を惹きつける魅力を持った、ちょっとシャイで、可愛くて、明るい笑顔。
さすが、2度目のオスカー。
役柄によって笑顔のバリエーションもいっぱい持ってるっ!!
この映画でアカデミー主演男優賞を取ってます。
そしてこの映画を通してハーヴェイ・ミルクという実在の人物のことを初めて知りました。本人の笑顔もショーン・ペンに劣らずとっても魅力的っ。

ドキュメンタリー映画のDVDが出るようなので、
それも見てみたいなと思いました。
ハーヴェィ・ミルク本人の声や動きも見てみたい・・・。
映画は、偏見や差別に泣き寝入りするのではなく、
声を上げよう、
行動を起こしていこう、
と自らは命をかけて勇敢に立ち向かう様が描かれているのですが、
そこに悲壮感はありません。
彼は、大きな、叶えられないかもしれない目標に向かいながら、
その過程をとても大切に生きたことが伝わってきます。
人に対する思いやり、優しさ、ユーモアが
自然に彼の周りに流れていて(敵対する政治家にさえ)
そこがすごく素敵です。
彼は、大きな目標に向かって行動をおこしていくことで起こる
ムーヴメントを愛した。
勝ち負けが問題じゃなく、ムーヴメントが大切。
と映画の中でも言ってました。
ムーヴメントが起こり、
周りの人の意識が変わっていくことを、とても楽しんだ。
ムーヴメントが自分たちの権利となり、自由となり、
希望となることをとても楽しんだ。
そんな感じがします。
彼を取り巻く男性陣もみんな素敵。いい味出してます。
盛岡フォーラムで今日から始まりました。7/3まで。
おすすめです〜。