December 20, 2008

胴体力

先日のクラスで、
pato









パリヴルッタ・トゥリコーナ・アーサナ(ねじった三角のポーズ)を壁とベルトを使ってアライメントをグイグイ?正しながら行った後、
ぱす









パシュチモッタ・アーサナ(背中をのばすポーズ)に入ったら、ある方が「柔らかくなってる・・・」と喜んでおられました。(どちらの写真も『日本ヨーガ瞑想協会』より)


考えてみたら、パリブルッタ・トゥリコーナ・アーサナには、胴体力でいうところの3つの動き、すべてがはいっているので、アライメントをきちんとすればするほど、身体の伸びを感じるにはピッタリのアーサナ。

胴体力とは、故伊藤昇氏が創案した身体開発メソッドで、「飛龍会」が活動しています。私も一度、講習会に出たことがあります。

簡単に説明すると、人間の動きは、胴体の動きの質にかかわっており、その胴体の動きは3つに集約される。

● 伸ばす・縮める

動作 : 肋骨と骨盤の間を引き離すように伸ばすと同時に、逆側は縮める。重心は伸ばす側へ。

機能 : 胴体の筋肉がより柔らかく、大きく動くようになり、手や腕の動きをよくする。物を押す、取る、叩くなど。

特徴 : 身体の敏捷性を生み出す。


● 丸める・反る

動作 : 骨盤から背骨にかけて、胴体を丸め、反らす。背骨のひとつひとつを明確に意識する。

機能 : 足の動きを全般的にアップし、しなやかな全体の動きを高める。走る、歩く、蹴る、ジャンプ、など。

特徴 : 身体のしなやかさを生み出す。


● 捻る

動作 : 股関節を境に胴体と足を区別して、背骨をひとつひとつ捻っていく動き。胴体につられて足腰が動かないように注意する。

機能 : 胴体の動きの中でもっとも大きな力を出し、手足へ伝える。物を投げる、打撃など。

特徴 : 身体のパワーを生み出す。



さまざまな体勢で3つの動きを明確に認識しながら動くことで、肩や骨盤の細分化や内転筋の意識のような、さらに上位の意識を獲得することができると、この本にはあります。

月刊「秘伝」特別編集 天才・伊藤昇と伊藤式胴体トレーニング「胴体力」入門月刊「秘伝」特別編集 天才・伊藤昇と伊藤式胴体トレーニング「胴体力」入門
月刊「秘伝」編集部

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かなり専門的で、実は私も全部読んでいませんが、とても勉強になります。

読みやすくしたのはこちら。身体をもうひとつ柔らかくしたい、かつ簡単に読みたい方にはおすすめ。エッセンスは十分につまっています。

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伊藤氏の主張で、この本に書いてあった私の大好きな言葉が、

「身体のピークは60代」!!!!


素敵ですよね、この言葉。
もちろん、柔軟性をもって、60代から上の方がお読みになっていたら、自分の年代にプラス10足していただきたいです。
この数字が重要ではなくて、言葉に可能性があるところが好きなので。

そして、その言葉の後には、

「しかし、そのためには3つの動きで、身体を洗練する必要がある」

と説いているわけですが・・・。

なんでも簡単にはいきませんよね。
でも、ヨガのクラスでは毎回意識的に、この3つの動きを取り入れています。
やっていれば、身体は少しづつ、少しづつ、確実にしなやかになっていくので、その恩恵を、少しづつ、楽しんで味わっていきたいものです。



moriokayoga at 23:44│Comments(0) yoga 

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