August 28, 2012

『呼吸の本』 『呼吸の本2』


昨日プラっと本屋さんへ行ったら

『呼吸の本2』 加藤俊朗 著 が出ていました。
(6月に出版されていたんですね・・・)

『呼吸の本』は、谷川俊太郎さんと加藤俊朗さんの共著。

以前本屋さんで、「呼吸」という字と「谷川俊太郎」という字が
一緒に目に入ってピピピときたので、手に取った本。

どちらもすごい本です。

一度読み出すとやめられない。

深い話ばかりなのにスルスル読んでしまう。

それはきっと、
著者が谷川俊太郎さんに文章の手ほどきを受け、

わかりやすく書く、

素直に書くことを信条にしているからなのでしょうが、

それ以上の純粋さが著者の中にあり、
言葉がキラキラしています・・・。

昨日、『呼吸の本2』を読んで改めてこの2冊のすごさに気づきました。

何度でも読み続けたい本です。

加藤俊朗さんのHPにも載っている谷川俊太郎さんの詩です。


「息」

風が息をしている
耳たぶのそばで
子どもらの声をのせ
みずうみを波立たせ
風は息をしている

虫が息をしている
草にすがって
透き通る胎を見せ
青空を眼にうつし
虫は息をしている

星が息をしている
どこか遠くで
限りなく渦巻いて
声もなくまたたいて
星は息をしている

人が息をしている
ひとりぼっちで
苦しみを吐き出して
哀しみを吸い込んで
人は息をしている

谷川俊太郎
詩『手紙』
1984年より




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moriokayoga at 23:45│Comments(0)TrackBack(0) 本のこと 

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