February 05, 2010
SOUL RED

今日が最終日でした。
俳優松田優作さんのドキュメンタリー。
別にとってもファンだったわけではないのですが、
しかしながら、亡くなってより輝きを放つ、気になる人であります。
ほぼ満員の映画館が嬉しかったですっ。
みんなの心に生きているんですね。
観ると、この映画のコピー
「生きているのはお前か、俺か」
の意味がわかります。
まさにそう問いかけてくる映画。
でも彼が問いかけてくるというよりは、
自分が、
生きているのは松田優作か、私か
と、問わずにはいられなくなる・・・。
彼が終始貫いてきたことは、
仏陀のおしえにもある、普遍的なことだったんですよね。
演技をするのは、人生のうちのほんの少しの時間。
それ以外の、膨大な人生の時間、
日常の、ありふれた生活を
いかに丁寧に、
いかに真剣に生きていくかが大切で、
そうすることのすべてが、自分のすることに、
彼であれば演技をすることに反映されていく。
本当にいろんな本で、いろんなところで
言われていることではあるのですが、
本当にそれを、真剣に、命がけで実践している人の
生身の姿を実際に観ると、
それはやはり、並大抵のことではなく、
身の引き締まる思いがしました。
死後20年経って松田優作さんが語りかけてくるメッセージが、
私の血にも交わった『SOUL RED』。
まさに叱咤激励された気分です。
帰りは、
トイレのドアを丁寧にしめ、
雪道を丁寧に踏みしめて歩きつつ、
一日一日をしっかりと過ごして生きたいなと
改めて思ったのでした。
moriokayoga at 23:59│Comments(0)│TrackBack(0)│