December 08, 2009

ふるいを水で満たす

先月のアヌサラヨガのトレーニング中にも、たびたび瞑想の時間がありました。

私たちがかしこまって大げさに構え始めると、
「そんな風に今から瞑想するぞーっみたいな感じにならなくていいよ。
もっとリラックス、もっとカジュアルに♪」

と、ジョーダン先生は柔らかくダンスするように身体を揺らしたり、
ちょっと鼻歌を歌いながら、
あくまでも普段の生活のひとコマとして、
自然に呼吸をみつめていくよう私たちを促してくれました。


最近テレビをつけるとお目にかかる茂木健一郎さん訳の
「脳にいいことだけをやりなさい!」
マーシー・シャイモフ著にこんなことが書いてあり、引用します。


 瞑想には、マントラ(聖なる祈りの言葉)を唱える、呼吸に集中する、黙想する、イメージする、音楽を聴くなど、さまざまなタイプがありますが、要は心静かに自分のもっとも深い部分を見つめ、純粋な状態に戻るということがポイントです。

 瞑想がどのようなものかをわかりやすく説明した話があります。

 ある賢者が弟子たちに瞑想はどういうものかと尋ねられ、こう答えました。

「それはふるいで水を満たすようなものです」
 
 弟子たちはわけがわからなくなりました。ふるいを水で満たすことなどできるはずもありません。
 
 ある弟子はそれほど難しいものなのだと解釈し、またある弟子は一瞬しか効果が得られないものだと解釈しました。彼らはがっかりして、そこで瞑想をやめてしまいましたが、一人の弟子が賢者の前に進み出て、「それはどういうことなのでしょうか」と説明を求めました。

 賢者はその弟子を海辺へ連れていき、「これを水で満たしてみよ」とふるいを手渡しました。弟子はふるいで水をすくってみようとしましたが、当然水はすぐに流れ出てしまいます。

「貸してみなさい。こうすればよいのです」

 賢者が弟子の手からふるいを受けとって海に投げ入れると、ふるいはたちまち沈んでいきました。

「これでふるいは水で満たされました。そして永遠に満たされたままです。瞑想とはそういうもの。精神を少しずつすくうのではなく、精神の海に入って、日々そこに浸っているということなのですよ」



おお〜〜っ!!と目からウロコ。

このたとえ話、イメージしやすくって、
わかりやすくって、とっても好きですなんです。
読んだとき、これからの瞑想がより気持ちも軽くできそうな気がしました。

本でもこれほど価値ある時間の使い方はありません、と
1日15分の瞑想をすすめています。

私も毎日やっていると言えば嘘になりますが、
普段はするように心がけています。

続かない日が続くと、この本のように瞑想はいいよ〜っと
書いてある本を読み返してモチベーションを上げるんです。

ということは・・・

そうです、

最近またやらない日が続いたので、読み返してみた次第です。

「脳にいいこと」だけをやりなさい!「脳にいいこと」だけをやりなさい!
著者:マーシー・シャイモフ
販売元:三笠書房
発売日:2008-11-07
おすすめ度:3.0
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moriokayoga at 15:20│Comments(0)TrackBack(0) daily life 

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