November 07, 2009

無財の七施

今日は午前中のクラスをお休みさせていただいて、
東北銀行さんのウェルネスセミナーでヨガを指導させていただきました。

ホテルニューカリーナの大宴会場、ゆったり贅沢なスペースを使ってヨガで心と身体をリフレッシュ。その後、総カロリー700カロリー!に抑えながらも味わい深いヘルシーランチを楽しみ、今以上に社内の交流、つながりを深めていきましょうという趣旨の企画でした。


ヨガの語源は、「つなぐ」「結ぶ」。


自分の中の奥深いところでは、

誰とでも、

どんな物とも、どんな出来事ともつながっているということを、

もう一度、思い出していくのがヨガ。

今一度そのことを、身体を使って確認してみる。

呼吸を意識することでつながりを感じてみるのがヨガです。


そういう意味でもヨガはぴったりの企画!
当然、気合いも入ります。

ほとんどの方がヨガ初体験。
でもみなさんご興味があってお休みの日に足を運ばれた方々。

私が与えた印象によっては、
今日のヨガの体験が、人生最初で最後のヨガになるかも・・・

キャーっ!なんてネガティブシンキング!


いえいえいえ、

願わくば今日をきっかけにもっとヨガに親しんでいただこうっ!!


なるべくシンプルで、

なによりも動かしながら自分の内側の力強さを感じられる、

自分で自分を元気づけられる、

勇気付けられる、

そんなポーズを選んで、最後のシャヴァアーサナの心地よさに向かって身体を動かしていただきました。

天井の高い空間で行なうヨガは、また格別です。
空調の配慮も心地よく、ありがたかったです。
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どんなポーズでも初めての方にとっては、ヨガのポーズはきついものです。

最初のウォーミングアップから「ウウッ」との、声も洩れ聞こえましたが、
中盤にはベルトを使っての
ウッティタ・ハスタ・パーダングシュターサナにも果敢にチャレンジっ!

いい汗をかいていただきました。


どんなに呻いても、変な格好になってもいいように
女性限定にしましたっ、とおっしゃったのは今日の進行をされたIさん。

記念撮影を撮る時にも、
「余計なお世話ですが、素敵な笑顔で!」
など、ちょっとした一言がお茶目な方でした。

お声をかけていただいたのは、夏のバレーボール大会の準備体操の指導をさせていただいた時にお世話になったKさん。

Kさんとお話していると、「無財の七施」という教えを思い出します。

「無財の七施(しちせ)」とは
仏教の教えで、地位や財産がなくても誰もがいつでも容易にできる布施の行のこと。

皆さんご存知かとは思いますが、私のヨガの先生が教えてくれた、
その時取ったメモを開いてみます。

1.眼施(がんせ)
優しい眼差しで相手を見つめてあげる。

2.和顔悦色施(わがんえつじきせ)
優しく微笑み相手の方を喜ばせてあげる。

3.言辞施(ごんじせ)
思いやりを持った温かい言葉をかけてあげる。

4.身施(しんせ)
身体を使って人様のために働く。

5.心施(こころせ)
他のために心をくばり、共に喜び共に悲しみ、
他の痛みや苦しみを自分のこととして感じ取れる心を持つ。

6.牀座施(しょうざせ)
自分の席、座、居場所を譲る

7.房舎施(ぼうしゃせ)
豊かな心で雨露をしのぐ場所を与える。



Kさんを見ていつも思い出すのは2番の和顔悦色施。

なんというか、仏顔なんですよね〜。
そして声が柔らかい・・・

普通にただ事務的な話をしているだけなのに、
なんだかこちらもいい気持ちになってくるんですよね。

Kさんにとってそれは生まれ持ったナチュラルな佇まい。

私は真似して、少しでもそんな佇まいに近づきたいな・・・。



そして・・・

書いていて気づいたんですが、

ヨガってホントに、なんにも自分が持ってなくても
「無財の七施」さえあれば出来るっ!

そうか〜・・・。

先生は、ヨガと仏教のつながりの中で「無財の七施」を話してくれたのではなく、
ヨガがすなわち「無財の七施」だと伝えたかったんだ・・・。


今、・・・ほんとに今、腑に落ちました。


最後になりましたが、ご自身がヨガを楽しむ暇もなく、
いろいろと走り回っていただいたNさん、ありがとうございました。


ヨガでなくても世界はつながっていくし、

ヨガでつながればもっと嬉しい・・・

そんな一日でした。

moriokayoga at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) yoga 

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