September 13, 2009
ゴーギャンのトーテム

NHK教育「ETV特集」
『楽園への夢の果てに〜
池澤夏樹とゴーギャン、文明への問いかけ』
とっても面白かったです。
作家、池澤夏樹さんの解説、解釈、切れ味が鋭くて唸りました。
写真の絵、ゴーギャンの晩年の傑作
「われわれはどこから来たのか われわれは何者か
われわれはどこへ行くのか」
写真の絵から聴こえてくる声、音を聴き、描かれてないものを見ていました。
ますます生で見たくなりました。ゴーギャン展は23日までですね・・・。
番組の中で、ゴーギャンがよく描いた白い鳥があるそうで、
(写真の絵にも出てきます)
その白い鳥は、ゴーギャンのトーテムなのではと語っていました。
ゴーギャンがパリを離れて住んでいたブルゴーニュ地方では
ケルトの神話が息づいていて、
白い鳥、白鳥は、見えている世界とは別の、
もっと清い、もっと強い世界である精霊の世界への
橋渡しをするするような役割。
ゴーギャンも、常に見えている世界を描きながら、
見えていない世界を表現しようとしていた、と。
トーテム・・・その昔は部族間での象徴だったと思いますが、
今で言えば、自分の「原型」の象徴と考えてもいいのかも知れません。
ゴーギャンが、この世とあの世を橋渡しする象徴である白鳥を
自分のトーテム、「原型」と思っていたかはわかりませんが、
ディーバック・チョプラ『ゆだねるということ』(サンマーク文庫)の中に、
あなた自身の原型を見つけよう、ということが書かれています。
内面で共感したり、勇気づけられたり、やる気を起こしてくれるもの。
生き方のモデルとしての「人」でもいいし、
たとえば、神や女神のイメージや、
動物、自然、宇宙の力などのシンボル、
大切な言葉やフレーズ。
自分の気持ちにぴったりくるものを選び、
その「原型」を連想させる、
アートや、絵画、象徴、宝石などを集めて、自分の身近に置いておく。
考えてみたら、私たちみんな、小さいときから自然に
それに近いことをしてますよね。
好きなものを集めて、部屋に飾って、自分空間を作っていく。
それ自体が、自分を勇気づけてくれるものなんですね。
かなり割愛して書いてしまいましたが、
『ゆだねるということ』上巻の6章
あなた自身の「原型」を知る
には、もっと精密に、原型の見つけ方、その活用方法が書かれてますので
ご興味ある方は、ぜひご一読あれ。