グラン・トリノ

May 20, 2009

「グラン・トリノ」とイーストウッド

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「グラン・トリノ」オフィシャル・サイト


去年「チェンジリング」のすぐ後に撮った78歳、クリント・イーストウッドの最新作。

78歳で立て続けに撮れるって、どんだけのエネルギーがあるんでしょう・・・。

でも映画なんて特に一人では出来ないものだから、
周りの彼を慕う人、ブレーンの層の厚さ、人望、
そして彼の、静かそうな物腰の内面にたぎる不屈の闘志・・・
そんなものをとっても感じます。

それもこれも彼が、若い頃から蒔き続けた種があるからこそなんですよね。

それが今、花開き、収穫の時期を迎えている。

彼の人生の後半の収穫の豊作さといったら、郡を抜いてる気がします。

前半の「ダーティ・ハリー」シリーズや、西部劇はあんまり見てませんが、
「マディソン郡の橋」で、へぇ〜、こんなの作るんだ〜・・・
って思ったあたりから興味が出てきて注目してみると、
多彩な面白い映画をドカドカ(清志郎風)作っているのでした。

映画の内容の感想ではないのですが、
「グラントリノ」を観て、強く思ったことは、

それぞれが、それぞれの時期に、やるべきことがある。

ということ。


この映画は、人生の終焉を迎えつつある(失礼かもしれませんが・・・)
イーストウッドが、
今、その78歳という歳の中で、撮るべくして撮った映画なんだと。

彼の、魂のバトンタッチ・・・遺書みたいな映画です。

こういう題材を扱った彼の在り方、彼の今に、心を馳せました・・・。

・・・そっか。
彼は今、そういう場所に立っているんだ、と。



で、映画とはズレていくんですが、ぼんやり思ったこと。



今という時間に、

やるべき大切なことが必ずあって、

今の状況の中で、

何かしらやれることが必ずあって、


そして、

がむしゃらさ、だけではなく、

季節の流れの中に身を起き、

太陽の光と雨の恵みに心を開いていると、


いいのかなぁ・・・。

moriokayoga at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)