September 27, 2008

初動負荷

ヨガに通われている方の息子さんが野球で膝を壊してしまい悩んでいたのですが、治すためにワールドウィングの施設に鳥取まで行って来られたとのこと(すごい行動力!母は強し!)。初めて初動負荷トレーニングのことを知りました。

イチロー選手をはじめ、プロのスポーツ選手の方からも多く支持されているとのことでご存知の方も多いと思います。

初動負荷理論を創案し、トレーニング施設、ワールドウィングを立ち上げたのは小山裕史(やすしと読みます)さん。さっそく、何冊か出ている本の中から、最新刊の「小山裕史のウォーキング革命」を読みました。

今までの筋トレ・・・ダンベル、チューブ、マシーンは、動作の終わりに力を必要とする終動負荷。それに対して負荷のかかりが最初だけなのが、初動負荷。

詳しくはこちら

この理論はB.M.L.カムという初動負荷トレーニングマシーンが開発され、
『共縮』といわれる拮抗筋の同時収縮を防ぐことができた点で画期的なんだそうです。

拮抗筋とは、裏、表の筋肉ですね。太ももであれば、前側はクワド、大腿四頭筋。裏はハムストリングス大腿二頭筋というような。

私は単純に足を前に出せば、大腿直筋などクワドが収縮、裏のハムストリングスは伸び、後ろに上げればハムストリングスが収縮、クワドは伸びる、・・・とそれこそシンプルに拮抗した使われ方をしていると思っていたのですが、それは理想であって、
実は共縮という、拮抗している筋肉が同時に使われ、アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいる状態が起きている・・・・

そうだったんですね・・・。

ですから従来のトレーニングだと普通に考えても負荷が増大していく中で、関節や筋肉のストレスも大きくなり、神経筋制御、神経筋機能を促進する動作の切り返しがうまく行われない。

例えば背筋を鍛えようとしても、なぜか肩にも力が入り(結構、首の筋肉、緊張しますよね。思い当たります)関係のない肩こり、首こりがおこり、偏頭痛まで発展したりと、きちんと適切に動かさなければ、かえって痛めてしまう。

そのマシーンを使って、動き始めに適切な負荷をかけることで、筋肉をリラックスさせながら筋トレすると、筋肉の柔軟性、弾力性が増すとのこと。ぜひ機会があれば試してみたいですが、東北では秋田にあるだけみたいです。


翻ってヨガでどう生かすのか。
『共縮』はシンプルに考えれば、体を動かす時に、あまり意識しすぎたり、緊張したり、力んだりすることでおこるとのこと。


ヨガは筋トレではないのですが、筋肉ももちろん使ってますので、あまりにも使い方を間違って痛めたりはしたくないものです。

どうやっても意識だけで、こっちの筋肉だけ動かして、こっちは動かさないようにして・・・などと出来るわけはないのですが、だからといってマシーンを使うわけにもいかないでしょうし、

やっぱり何よりもリラックスなんですね。



いつもまず、自分自身に言い聞かせいることですが、

柔らかい心で、

気持ちよく呼吸して、

身体が楽しんでいることを感じて、

無理なくやることの大切さを改めて感じました。

そして小山裕史さんは、この初動負荷理論を通して、
動作改善、故障改善、麻痺改善の各研究に従事されているとのこと。

鳥取まで行かれた方の息子さんの膝も、どうやっても治らなかったのに、そこで教わったとおりの動き方を続けて、少しづつ良くなっていっているそうです。

本当にこんな風に一生を賭けて私たちの身体がより快適に動けるように、私たちの人生がより素晴らしいものになるために研究を重ねていることに感謝したいです。ありがとうございます。

初動負荷理論。結構読むと難しいです。これからも折に触れて勉強していきます〜。


moriokayoga at 23:12│Comments(0) 身体のこと 

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