June 12, 2011

好きな人から受け取る力

今日も大槌へ行ってきました。

26日にミカ先生よりヨガと昼食を提供する大々口の避難所へのご挨拶。
そして昼食のメニューのご相談です。
偶然にも食事のお世話をしている岩間さんは、
一緒に行った友人HさんとAちゃんの友人のお母様でしたっ!
岩間さんのもう一人の息子さんとAちゃんは、
釜石の職場で一緒に働いているとのこと、
本当に人とのつながりは網の目のようです。


震災から3ヶ月。

栄町の何も残っていないHさんの家の前で
3人でお線香をあげました。

Hさんの家の前に誰かが手向けてくれた花とお線香とロウソクがあり、
板切れが立てかけられ、タイルの上にロウソクがのっていて、
Hさんがとてもありがたがってました。

手を合わせます。
いつもヨガの前にやっているように。

でも気持ちは全然違って何かがこみ上げてきます。

これからはここで手を合わせるように、
ヨガをやっていこうと思う。


実は今日は宮古に氣志團が来ていてHさんとAさんは大の氣志團ファン。
二人で何度もコンサートへ足を運んだ仲。
行こうか〜、なんて言ってました。
私にしてみれば、永ちゃんがくるようなものっ!
そりゃ見たいでしょ!!

でも城山体育館で写真を捜したりしているうちに日も暮れ、
もう終わってるね〜なんて言い合ってました。
そして遠野にほど近い釜石のAちゃん宅でお茶して別れました。

Aちゃんは釜石で働いていたのですが、
大槌の実家がなくなり、釜石には賃貸物件がすでにまったくなく、
しばらく上司の方の家に住まわせてもらいながら仕事に出かけ、
この前やっとこの社宅に移り住みました。

被災した方は移り住んだ賃貸住宅を
県が借り上げるという形で2年間無料になります。
でもなんと社宅に入った人は対象外だそう。
社宅を出て民間の賃貸住宅に移ろうにも、
釜石にはその賃貸物件がありません。

Aちゃんは本来なら2年間無料になるはずなのに、
月々の社宅の家賃を払い続けなければなりません。
おまけに赤十字から支給される家電6点セットも対象外なのです。

県もさまざまな対応に追われ本当に大変だと思いますが、
少しでも細かいところにも目を配り柔軟な対応をお願いします。

そして遅くなってでも社宅で家賃を払っている被災者も
2年間無料の対象になることを信じています。

十把ひとからげはやめましょう。

何につけこれからは丁寧に一人ひとりの状況に対応していくことが
支援のポイントになると思います。


大槌はこの前見たときより大分瓦礫が撤去されていました。
瓦礫の山々がなくなっていて整備された分、
何もなく遠くまで見渡せるその地に今度は寂しさが漂ってました。


夜にHさんからメールがありました。


宮古に来ていた氣志團、見たいと思ったけど
見るなら大槌で見たいと思いました、と。

『でもまだ大槌はライブをするにはまだ程遠いことも実感しました。

少しづつでも前進して氣志團とか呼べるような元気が町に生まれたらいいな、と。

震災前よりもっと活気ある町になればいいな、と思いました。』


彼女は今まで大槌の現状に希望的観測を一切していませんでした。

だいたいにして復興ということが、
再び元の状態に戻るということが果たしてありえるのか、

ぐらいの絶望感の中にいました。

そんな彼女から初めて未来に対しての明るい展望を聞いたように思います。

それは、瓦礫がなくなってより寂しくなった土地への
反動の気持ちかも知れません。

でもそれ以上に氣志團がくれたパワーが大きいのかも。



氣志團の皆さん、

きっときっと、いつか大槌にも来てね!!



moriokayoga at 22:59│Comments(0)TrackBack(0) 震災後のこと 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔