May 14, 2010

哲学とは・・・

と、大上段に構えてしまうとなんだか難しい話になってきそうですが、

アヌサラヨガの講義では、

哲学とは、私たちが世界をどのように見るか、

自分をどのように認識するか、だと習いました。

私たちは生まれ育った環境、文化の影響を
無意識の中まで深く受けています。

そしてそれぞれがそれぞれの方法で世界を見ている。

昔見た『小さな恋のメロディ』という映画のパンフレットに
「人生は雨ではなく、遊園地のメリーゴーランドなのさ」
という惹句が載っていたのを思い出しますが、
ある人にとってはジェットコースター、
ある人にとってはそもそも遊園地なんか存在しなかったり・・・。

そしてアヌサラヨガの中心となるタントラ哲学は、
世界をどのように見ているかというと、

人生とは善きもの。宇宙の本質そのものが善であり、美であると見ています。

本質的な悪は存在していません。

私たちはどんなことも自分が選んでいける、
選択という自由を持っている為、
間違いをおこすことはあるかもしれませんが、
本質の部分での「悪」は存在しません。

なので、すべてのことに善を、美を見出していきましょう、と提唱しています。

私など、人と関係するときに、
気を抜くと、
その人のダメなところに目がいきガチだったりしてしまいます(汗)。

でも、そうではなく、
最初にまず、いいところを!と気をつけています。
(意識しないと出来ません!まだ)

先日、ヨガって、哲学があるんですか?
との質問がありました。

ヨガもいろんな流派によってさまざまな哲学があるのですが、
アヌサラヨガの一番大切な哲学を、
とっても簡単にお伝えすると、こんな感じです。

シンプル過ぎて、そうですか・・・と聞き流しそうになりますが、

実際、日常生活で意識していくと、
かなりパワフルな思考の変換をもたらしてくれます。

なんかこう、

例えばある人に対して、最初にダメなとこに目がいっちゃうと、
どんどんダメなとこが目に付くような気がします。

最初にいいところに目を向けると、どんどんいいところを見つけ出す
サイクルになっていくような気がします。

その見つけることが楽しくなってくるような。

落ち込んでいる状況でも、その中でも良かったことを捜してみる。

その中にあるいいところを見つけ出そうとする気持ちそのものに
自分が引き上げられていって、
そんな考え方をできる自分を頼もしく思えたり。


青いサングラスをかけたままだと、
世界はすべて青く見える。

もっと明るくしたければ違うサングラスをかければいい。

そして、その瞬間のために、
一番いいサングラスをかけようというのが、
アヌサラヨガのタントラ哲学。

いつも同じじゃない。
別な場所ではその場に合う、もっとカッコいいサングラスを。

人生を高めると判断されるものなら、どんなことをするのも自由。

やみくもに、食事もお肉はダメ、これもダメ、ではなく、

私たちは、選択する自由を持っているので、

アイスクリームを食べることが、自分の人生を高めるものであるならば、

その人にとってアイスクリームは善であり、美になります。

moriokayoga at 23:59│Comments(0)TrackBack(0)

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