March 06, 2010

ミモザの日

ってご存知ですか?

3月8日は国際女性デー。
中でもイタリアでは日頃の感謝の気持ちを込めて男性から女性へ
黄色いミモザの花を贈る習慣があるそうです。

そんなことを、今日マリオスで開催された
鈴木慶江さんのソプラノリサイタルで初めて知りました。

慶江さんはイタリアに留学していた頃、
門番の男性にその日ミモザの枝をもらったことからその習慣を知り、
ほんの1ユーロ、130円くらいで買える一枝を
男性から女性だけでなく、母親や、職場の女性同士、
もらってない人には、もらった人が一枝の中からほんのちょっと
分けてあげる。

物ではなく、感謝の気持ちが黄色い小さな形となって、
一枝からどんどん広がっていくさまに
ささやかでいて、豊かな感動を憶えたそうです。

その素晴らしい習慣を日本にも紹介したいと
ミモザの日に毎年リサイタル活動をしていて
一足早く、今日盛岡で行なわれました。

母が好きでうちにもCDがあり、
生でオペラのアリアを聴けるのなら・・・
と何気なく出かけたのですが、
やはり、そんな活動を広めようとしているような方ですから、
サービス精神が旺盛で、
曲の合間合間に楽しいおしゃべりで
こちら側をくつろがせてくれます。

声の美しさ、華やかな素晴らしさはもちろん、
ザワっと鳥肌が立つような感動だったのですが、

クラシックだからといって堅苦しくならずに、
リラックスして、楽しんでこの場にいてほしいという気持ちが
とても伝わり、その人柄にいっぺんにファンになってしまいました。

みんなにミモザの習慣を広めたい・・・

そう思っている慶江さん自身が、
人から人へ、手から手へ、花から花へ優しい気持ちが広がっていく
ミモザのような人なんだと思いました。

周りはどちらかというとご年配の方が多かったのですが、
多分、私と同じ気持ちだったのでしょう、
前半は静かに聴いていましたが、
後半はみんなの気持ちも盛り上がり、
アンコールの頃には、
母や、隣りのおばさまも、
スタンディングオベーションとはいかないまでも
腕をいっぱいに上に挙げての拍手っ!

立ち上がって拍手したい気持ちはあるのですが、
(永ちゃんのコンサートは違いますし)
なかなかそこまでには至らず・・・

ついつい周りを気にしつつ、座ったままでの拍手になってしまいました。

そういえば、この前の映画「ROCK」を見終わったときも、
観客20名くらいの中、拍手したかったんですが、
恥ずかしくて出来ませんでした・・・。

ちきしょー!
今度いい映画観たら拍手するぞっ!!


・・・話を戻しますが、


アンコールに歌ってくれた
カッチーニの「アヴェ・マリア」がとってもよかったです!

「アヴェ・マリア」と言えばシューベルトが有名ですが、
カッチーニの方は、慶江さんがとても好きで、
当時はまだ日本でもポピュラーではなかったけれど、
CDに入れたことで広く親しまれることになったそうです。

ご興味のある方は、聴いてみてください。
残念ながら鈴木慶江さんのはないのですが、
スミ・ジョーです。(この方も大好きです)



moriokayoga at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) daily life 

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